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©Hiroyuki Narisawa
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「Wooramel Riverside Retreatにて」

 

西オーストラリアの皆既日食撮影遠征の導入に寄った、ウーラメルという場所のキャンプ場。

初めての南半球はすさまじいほどの星空体験になった。あまりに凄すぎて言葉にならない。

 

FUJIFILM GFX100S

FRINGER EF-GFX Adapter

CARL ZEISS 28mm F1.4 ZE

ISO8000,28mm,f1.4,SS5sec

 

Photoshop,ノイズ低減ai,トリミング

©Hiroyuki Narisawa
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「夜光虫が眠る前に」

 

 

新潟県沖にて撮影。当初は秋田県まで移動する予定だったが、事故によりトンネルが通行止め。

仕方なく周辺で撮影場所を探した。最初からこの構図(天の川と水面のリフレクション)で撮影することを目的としていただのだが

波の立たない入り江に、偶然にも波に合わせて光る夜光虫を発見した。

満潮を過ぎて潮が引いていく時間帯だったため、とにかくいろいろな処理を想定して、夜光虫が消えるまでシャッターを切り続けた。

 

FUJIFILM GFX100S

FRINGER EF-GFX Adapter

TAMRON SP15-30mm F/2.8 Di VC USD G2

ISO25600,15mm,f2.8,SS10sec(Stack 9images)

DxO Pure Raw2,DxO DFine2,Sequator,Photoshop

 

©Hiroyuki Narisawa
©Hiroyuki Narisawa

「光の向こうに芽生えた望郷」

 

 

アメリカ・トゥードストゥールトレイルヘッドと呼ばれる場所。

誰かが上に石を載せましたか?みたいな不思議の形の岩が特徴的で、駐車場から30分ほどトレッキングした場所にあった。

白と赤の岩が乱立していて、地上の色に空の色が引っ張られる感じがあり、Photoshopでマスクを使い、空と地上を分離して画像処理をした。

空の中央に見える帯は冬の天の川、左から見える光の帯は「黄道光」と呼ばれるもの。

8月末の深夜から冬の天の川と黄道光がクロスする光景が撮影できる。

この場所はアメリカ撮影旅での最後の場所なので、とても印象に残っている。

アメリカでの撮影経験を経て、まだ見ぬ日本の景色を撮影しなければという想いが芽生えた。

 

NIKON Z9

TTARTISAN 11mm f2.8 FISHEYE

ISO128000,11mm,f2.8,SS15sec(Stack 5images)

Sequator,DxO DFine2,Photoshop CC

 

 

©Hiroyuki Narisawa
©Hiroyuki Narisawa

「追悼のアーチロック」

 

アメリカ・ジョシュアツリー国立公園「アーチロック」にて。

LAでがんの闘病生活を送っていたYoutubeチャンネル視聴者さんがおり、その人を元気づけようという目的でアメリカへの撮影旅を計画したのだが

私が渡米する一か月前、残念ながらその方は亡くなってしまい、会うことは叶わなかった。

なぜもっと早く渡米できなかったのだろうかと、もはや取り返しのつかない後悔の念に、今も苛まれている。

生前、その方がジョシュアツリー国立公園のことを話していたことを思い出し、当初立ち寄る予定ではなかったこの場所で撮影をすることにしたのだった。

アーチロックの中に、プレヤデス星団(すばる)を入れているのがポイント。彩度はあえて抑えている。

写真からは伝わらないが、この構図で撮影するには割と危険な崖の上から撮影しないといけなかったので、行く人は注意。

 

FUJIFILM GFX100S

TTARTISAN 11mm f2.8 FISHEYE 

ISO12800,11mm,f2.8,SS20sec(Stack 5images)

Sequator,DxO DFine2,Photoshop

 

©Hiroyuki Narisawa
©Hiroyuki Narisawa

「憂愁のトランペット」

この写真を撮影したのは2019年秋。台風一過で快晴の夜だったが各地で被害が報告されていた。

震災の記憶が蘇る。辛く苦しい現実を突きつけられる中、夜空に燦然と輝く星空を見て

あふれる涙をこらえきれなかった人も多かったのではないかと思う。

星空が悲しみの象徴になりませんように。

トランペットから出たものは音色ではなく、無数の星空だった。そんなことを感じさせる写真だと思った。

 

Canon EOS 6D

Sigma 14mm f1.8 DG HSM ART 

LEE ソフトフィルターNo.2

Sequatorで17枚を加算平均合成。Photoshop CCで画像処理。

 

©Hiroyuki Narisawa
©Hiroyuki Narisawa

「はくちょう座デネヴ付近の散光星雲」

画像処理ありきの天体写真ではあるが、元データの良質さが作品の仕上がりを左右するのは言うまでもない。

素晴らしいレンズで撮影した星空の写真は、画像の隅々まで「ここまで写るのか」という衝撃がある。

撮影画像が液晶モニターに写った瞬間、ため息がでるほどに美しいと感じた。

 

Nikon Z6

Tamron SP 35mm f1.4 Di USD

Vixen 星空雲台ポラリエ(ステップアップキット換装)

Kani R640

 

Stera Image 8で48枚を加算平均合成&画像処理、Photoshop CCで画像処理

R640で撮影した16枚を加算平均合成後、LRGB合成処理。

@Hiroyuki Narisawa
@Hiroyuki Narisawa

「真夏の世の夢」

干潮と満潮。海辺には2つの表情がある。

通常は海水に浸っていて、足が踏み込めない位置からのアングル。

干潮時の真夏の海は、星空の競演とともに日中にはない様相を写し出した。

 

撮影地:新潟県寺泊付近

 

FUJIFILM X-T2

XF8-16mm f2.8 R LM WR

ISO6400,15mm(35mm換算),f2.8, 30

星空雲台ポラリエ(1/2星景モード)追尾撮影

 

Photoshop Lightroom,Photoshop CCで画像処理

「水田の宇宙」

春になると水田に水が張られる。

頭上に架かる夏の天の川。水面に写る星々。

蛙の鳴き声の中、一人無言でシャッターを切る。

液晶に映し出される絵は宇宙そのものだった。

 

撮影地:千葉県鴨川市

CANON EOS6D(SEO-SP4 IR改造)

SIGMA 14mm f1.8 DG HSM ART

LEE ソフトフィルターNo.1

VIXEN 星空雲台ポラリエ(星追尾モード)

Photoshop CCにて画像処理。

©Hiroyuki Narisawa
©Hiroyuki Narisawa

「北へ向かって」

 

北天を取り巻く渦と枝を伸ばす木々。

飾られた写真の額縁のようなフレーミングを意識して長秒露出をした。

バルブで一枚撮りの、昔ながらの夜の撮影方法。

デジタルの合成写真では演出できない「味」がにじみ出るようだ。

 

撮影地:埼玉県 刈場坂峠

FUJIFILM X-E3

SAMYANG 10mm F2.8 ED AS NCS CS

ISO100,15mm(35mm換算),f8, 3616秒

Photoshop Lightroomで画像処理、トリミング、比較明合成なし

 

「星の流れに身を任せ」

星を軌跡で描く「比較明合成」という撮影方法は、光害の多い都市部などで利用するが、天の川が撮れるような暗い場所では逆に星が写りすぎて作品としてのバランスに欠けるときがある。

そんなときは昔ながらの撮影方法、バルブで長時間露出をするととても滑らかで落ち着いた星の軌跡が表現できる。おまけに星の色もこちらの方がでやすい。3616秒の1発撮り。

 

撮影地:妙義山近郊

FUJIFILM X-E3 

SAMYANG 8mm f3.5(マウント改造)

Photoshop CCにて画像処理。

「Photogenic」

沼に立つⅠ本の樹。

昼間のうちにコンパスで方角を調べて

天の川背景に撮れることを確認した。

狙いすました一枚。

 

撮影地:丸沼高原

CANON EOS 5D MarkⅡ

SIGMA 24mm/f1.8 DG HSM

VIXEN 星空雲台ポラリエ


「慟哭の空」

撮影時はとても静かだったんだけど

撮った画像を確認すると、ダムの流れる水と

動く雲の演出で、なんだか凄く荒々しく感じた。

愛すべき故郷の星空。

 

撮影地:留萌ダム

CANON EOS 5D MarkⅡ

Tamron SP 15-30 F/2.8 Di VC USD

VIXEN 星空雲台ポラリエ


「オリオン座」

みんなが知ってる最も有名な星座のひとつ。

ちょっと拡大して撮影すると、こんなにも

カラフルな星で構成されている冬の代名詞。

 

撮影地:芦ノ湖展望公園

FUJIFILM X-E1

SIGMA 50mm f1.4 EX DG HSM

VIXEN 星空雲台ポラリエ

Kenko PRO1D ソフトンA(W)

「M45・プレヤデス星団(すばる)」

冬を代表する星団のひとつ。

クローズアップで長く露出をかけると星間ガスを呼ばれるもやもやが映り込む。

カメラには写しにくい赤い領域もないので、一発撮りでもそこそこ写ります。

初心者の方にはまず挑戦をおすすめしたい天体。ぜひ天体望遠鏡で狙ってみて欲しい。

 

撮影地:朝霧高原

FUJIFILM X-T2

VIXEN ED70SS,SDフラットナーHDキット

APフォトガイダー

KENKO astro LPR TYPE2フィルター

Photoshop CCにて同構図4枚を加算平均合成、強調処理。

「木星を追うしし座」

2015年の木星は、しし座の近く。

獅子が木星を追いかけているかのようで

とても印象的な配置だった。

まるで顔の前にぶら下がった

にんじんを追いかける馬みたい。


撮影地:城ヶ島海岸

FUJIFILM X-E1

FUJIFILM XF14mm f2.8 R

VIXEN 星空雲台ポラリエ

「荒城と月」

出張ついでに撮影した高知城。

太い光は月明かり。

滝廉太郎の名曲を思わせる光景でした。

 

撮影地:高知城

OLYMPUS O-MD E-M5 MarkⅡ

M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO



「オリオン大星雲(M42)」

オリオン座の真ん中にある三ツ星。

その下に位置する大きな星雲。

6倍程度の双眼鏡でもその存在を確認できる。

撮ってよし。見てよしの被写体。

ちなみにこの写真は一発撮で

コンポジット合成処理は行っていない。

 

撮影地:堂平天文台

OYMPUS O-MD E-M10

VIXEN ED81SⅡ

VIXEN EDレデューサー

VIXEN SXD2赤道儀

「h-χ、胎児星雲、ハート星雲」

 

カシオペヤ座付近の二重星団「h-χ」(左下)あたりにこんな領域がある。

昨年トライして全然うまく撮れなかったけど、今年はばっちり撮れて満足。

このような星雲の表現には、なかなか高度な画像処理技術を必要とする。

「どうにかして星空を表現してやろう」と試行錯誤を繰り返して普通の写真撮影では考えられないほどの努力をしてきた諸先輩方のおかげで、こうして私も天体写真を楽しめている。

 

撮影地:埼玉県堂平天文台付近

NIKON D810

ZEISS MILVUS 2/135

OPTLONG UHCフィルター

VIXEN APフォトガイダー

Photoshop CCにて同構図14枚を加算平均合成、強調処理。

「湖面の銀河」

今まで撮影した中で最も暗い空の一つ。

うっすらと湖面に写る星を写すために

赤道儀で追尾しながら

90秒たっぷりと露出をした。

 

撮影地:然別湖

CANON EOS 5D MarkⅡ

SIGMA 24mm/f1.8 DG HSM

VIXEN 星空雲台ポラリエ


「静寂」

星空は北極星を中心に弧を描くのだが

北から南への中間地点に、星が円を描かない

「まっすぐゾーン」がある。

これはそこを狙った一枚。

そしてこの桜の木が、僕はとても好き。

 

撮影地:埼玉県 顔振峠

FUJIFILM X-T1

FUJIFILM XF10-24mm f4 R OIS


「逆さ富士と天の川」

満月の夜に星はどれだけ写るのか!?

その答えを得るために実験した一枚。

満月を背負った状態なら、うっすらと天の川を

撮影することができた。

月明かりと無風のおかげで湖面に写った逆さ富士と

星空を同構図にすることができたが

この数分後に、逆さ富士は消えてしまった。

 

撮影地:本栖湖

FUJIFILM X-T1

FUJIFILM XF10-24 f4 R OIS


「さよなら夏の日」

西に沈むはくちょう座を見送るの図。

夏の大三角のひとつ「デネヴ」は

はくちょう座のしっぽにあたる星。

夏の天の川さん、次の春にまた会いましょう。

ちなみにこの場所は後ろに自動販売機があって

その光を利用して自撮りしました。

人物が入ると、随分印象が変わりますよね。

 

撮影地:赤城山大

Canon EOS 5D MarkⅡ 

Tamron SP 15-30 F/2.8 Di VC USD

VIXEN 星空雲台ポラリエ(星景撮影モード)

「凪に立つ」

左に見えるのは札幌市の街明かり。

夏の23時くらいになると、こんな垂直に「立つ」天の川が撮影できる。

この時は天気予報が最悪だったけど、どうしても日本海と星空のコラボが撮りたくて

予報サイトで風が強い場所を探して車を走らせ

やっと掴んだ「凪」だった。


撮影地:石狩市厚田区送毛

Canon EOS 5D MarkⅡ 

Tamron SP 15-30 F/2.8 Di VC USD

VIXEN 星空雲台ポラリエ(星追尾モード)

「秋のシルエット」

2015年の秋は、天気が悪い。全然晴れない!

油断していると「あっ!今日晴れるぞ!」

なんてことになってどたばた〜。

急いで準備して、車に乗って、平日の夜に無理やり

撮影した一枚。

次の日眠かった・・・。でも行ってよかった!


撮影地:埼玉県 顔振峠

Canon EOS 5D MarkⅡ 

Sigma 20mm F1.4 DG HSM | Art

VIXEN 星空雲台ポラリエ(星景撮影モード)


「支笏湖温泉から」

2015年のラストショット@北海道。

支笏湖温泉側から撮影しました。左に風不死岳(ふっぷしだけ)、中央に札幌の街明かり、右に恵庭岳。 

本当は西に沈むはくちょう座付近の天の川と絡めなかったのだけど、残念ながらうまいこと撮影条件が噛み合わなかった。

支笏湖は僕の星景撮影の原点ともいうべき場所。夏にはぐるっと一周して撮影したい。

 

撮影地:北海道 支笏湖

Canon EOS 5D MarkⅡ 

Sigma 20mm F1.4 DG HSM | Art

5枚をパノラマ合成

 「街明かりと稲光の間で」

近年の北海道はゲリラ豪雨が降る、関東のような気候になっている。

せっかく帰省したのにこの日はどん曇り。

でもゲリラ豪雨をキッカケに晴れ間を見つけ、風の強い場所を求めて天気図と

にらめっこしながら北上。

ピーン!ときた道を下り、この場所を見つけました。

左には札幌の街明かりとそれを遮る雲。右にはゲリラ豪雨の稲光。

ど真ん中にそびえ立つ天の川。

初めて見る幻想的な光景の中で、自分も入って記念撮影♫的な一枚

 

撮影地:北海道石狩市厚田区送毛

Canon EOS 5D MarkⅡ 

Tamron SP 15-30 F/2.8 Di VC USD

VIXEN 星空雲台ポラリエ(星景撮影モード)

 「バンビの横顔」

 

天の川の中心部に、小鹿が横向いているように見える領域がある。100mm~300mmくらいで撮影するとなんとも形容しようのないもこもことした領域が撮影できる。

右下に見えるのは干潟星雲と三裂星雲(M8&M20)

上部中央に見えるのはわし星雲とオメガ星雲(M16&M17)

星空を初望遠撮影するひとにはぜひ撮ってもらいたい領域。

 

撮影地:那須高原

Canon EOS 5D MarkⅡ 

SIGMA APO MACRO 150mm f2.8 EX DG HSM

8枚の撮影画像を加算平均合成、Photoshop CCにて画像処理。

「海辺の鳥居」

出張先の愛知で意気投合した得意先様と一緒に星空撮影!

何故か天の川と鳥居を撮影したくて、この構図で撮れる場所を調べまくった。

ついに見つけた撮影地は、イメージ通りのものだった。

これを撮った時の充実感は半端なかった・・・。

自分の成長を実感して、自信を身につけることができた一枚。

深夜に昇ってきた細い月が、イイ感じで手前を照らしてくれました。 

 

撮影地:愛知県南知多郡

Fujifilm X-T1

FUJIFILM XF10-24 f4 R OIS

VIXEN 星空雲台ポラリエ(星景撮影モード)

 「馬頭星雲と燃える木星雲」

望遠撮影を始めたひとなら、一度は撮ってみたい領域ではないだろうか。

オリオン座・オリオンベルトにある三ツ星の左にこんなのがいるのだ。

撮影するには600mm以上の焦点距離が必要で、長くなればなるほど迫力のある姿を撮影することができる。

天体望遠鏡での撮影を存分に味わうことのできる被写体だと思う。

 

撮影地:秩父 三峰神社付近

Fujifilm X-T2

Vixen ED80Sf + 専用レデューサー

APフォトガイダー

5枚の撮影画像を加算平均合成、Photoshop CCにて画像処理。


「箱根駒ヶ岳ロープウェー山頂から(夕景・星景)」

 

箱根駒ヶ岳山頂でタイムラプス動画撮影の依頼があり、一晩かけて撮影をした。

氷点下でカメラ5台を駆使し、ひたすらシャッターを切り続けた。

バッテリーを何度も充電し直し、10枚以上持ち込んだメモリーカードは最終的にすべて使い切ってしまった。

この場所で夜間に撮影をしたのは私が初めてだという、大変光栄な依頼だった。

駒ヶ岳ロープウェーではナイトツアーが開始し、夜間に山頂へのゴンドラが運行する日がいくつかある。

その日に合わせてこんな絶景に出会ってみてはいかがだろうか。もちろんその後はゆっくり温泉に浸かることをおすすめしたい。

この日撮影した動画は以下URLで↓

https://www.youtube.com/watch?v=nvbsMYJqQuQ&list=LLgEUVByxen4nCBaWjwY6Q4w

 

撮影地:神奈川県足柄下郡 駒ヶ岳山頂駅

Canon EOS 5D Mark Ⅱ

Tamron SP 15-30 F/2.8 Di VC USD

約10枚をパノラマ合成